2017年、NPO 法人黄金町エリアマネジメントセンターは、新企画となる「made in Koganecho」を開催します。黄金町アーティスト・イン・レジデンス(A.I.R)プログラムに参加することで生まれた作品をエリア内外で紹介し、アーティストたちのステップ・アップを目指す取り組みです。
2015年東京・虎ノ門にオープンした「台湾文化センター」を会場に、1年間のプログラムで黄金町エリアに滞在中の台湾と日本のアーティストの作品を紹介します。文化的背景の異なるアーティストたちが、「アート」を通して交流を深め、制作活動への刺激を創出する機会となることを目指します。
■■開催概要■■
タイトル|made in Koganecho vol.2
http://www.koganecho.net/mik/vol2.html
期間|2017年2月18日(土)、19 日(日)[計2 日間]
時間|10:00~17:00
会場|台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター(東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2F)
入場料|無料
アーティスト|井上 絢子(日本)、陶 韡[タオ・ウェイ](台湾)、陳 亭君[チェン・ティンチュン](台湾)、丁 昶文[ティン・チャンウェン](台湾)、山本 貴美子(日本)
主催|認定NPO 法人黄金町エリアマネジメントセンター
助成|文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
vol.2(at 台湾文化センター)参加アーティストプロフィール
井上絢子(日本)
佐賀大学文化教育学部美術工芸課程在学中から作家活動を始め、福岡を拠点にして作品を発表する。ものの在り方に興味を持ち、輪郭をはっきりと持たせず、光に溶けていくようなイメージの絵画を制作する。主に植栽された植物をモチーフとして用いている。
陶韡[タオ・ウェイ](台湾)
1985年台北生まれ。現在、国立台北芸術大学大学院ファインアート学科専攻。創作活動、展覧会への出展、コンペへの参加に励んでいる。主な素材と して水彩、アクリルを扱う。人間の表情や人格を探るような作品を得意とする。日本の文学、映画、アートに興味を持ち、2016年黄金町アーティスト・イ ン・レジデンスへの参加。黄金町で活動する多分野のアーティストと関わりながら、自身の表現の可能性を開くことを期待している。
陳亭君[チェン・ティンチュン](台湾)
1986年台北生まれ。2011年ロンドン大学スレード美術学校(イギリス)を修了。物語空間や、物の配置、動と静に興味をもつ。2013年に実施 したプロジェクト《Their Rooms, Their Dreams》では、ロンドンに住む多様な年齢、国籍、職業をもつ30人の家を訪れ、部屋の観察や写真撮影、家主へのインタビューを経て、最終的には絵画 作品を制作し発表した。参加者は、チラシやメールをランダムに送ることで募集。このプロジェクトは2013年Taipei Art Awardを受賞。2016年より黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。
丁昶文[ティン・チャンウェン](台湾)
1979年高雄生まれ。記憶を構成するものについて興味を抱く。作品を通して、場所の歴史や文化的なつながりを提示する。自身の個人的な体験から得 たインスピレーションを元に、多くの場合既製品を用いながら作品を制作している。作品は、展示される展覧会の文脈を借りながら、ある歴史的な物語の一部へ と転換し、既存の歴史を革新的な方法で解体し、再解釈を試みる。支配的な価値観や、植民地制度、移住、文化的な集合記憶、境界を超えた存在といった歴史的 な衝突や矛盾を考察する。2016年より黄金町アーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。
山本貴美子(日本)
2005年横浜美術短期大学(現・横浜美術大学)彫刻専攻を卒業し、2008年京都市立大学大学院工芸科陶磁器専攻を修了。同年より7年間、横浜美 術大学共通実技研究室の助手を務める。陶土による立体物を制作、最近の作品においては、型取りしたものを二次的に利用し、作品にする事を試みている。