九份特集第2弾!九份在住、「陶芸作家みどりさん」をゲストに迎え、現地在住者だからこそ思う九份の魅力、経営する台湾茶のお店のこと、たっぷり伺ってきました!
九份に暮らすきっかけとは??
Marie- みどりさんの簡単なプロフィールを私からご紹介させていただきたいと思います。みどりさんは20年前にお茶をしている際に、台湾のアーティストの方と知り合い、ご結婚されたそうです。ご自身もアーティストとして陶器で猫のオブジェだったり茶器などを作られています。先日放送されたドラマ”ソロ活女子”でも登場した九份茶坊というお店のオーナーさんでもあります。九份茶坊は、33年の歴史があるお店で九份最初のお茶屋さんだとお伺いしてますが、みどりさんいかがでしょうか?
みどりさん 『はい、大体6割型あってます(笑)大体そんな感じなんですけれども、20年ほど前にお茶をしてるところに主人と出会ったっていうところがそんなにドラマティックではなくって。(笑)もう30年近く前になりますけれども、たまたま九份で出会ったっていうのは当たってるんです。その後、何年後かにもう1度再開した時にっていう感じです。』
経営する九份茶坊について
Marie-お店の写真を送っていただいて拝見したんですが、めちゃめちゃ素敵ですね!最近新しいお店もできたんですか?
みどりさん「1991年に九份茶坊ができて、そこからちょっと歩いて5分もかからないところに別館みたいな感じですけれども海の眺めがいいところで水心月茶坊という名前のお店もやっています。そちらが1997年で新しいと言っても、もう20年ちょっと経つんです。」
Cindy-コロナの後に新しくできた緑のテラスの所は九份茶坊の建物ですか?
みどりさん『温室みたいな建物ですね。あのテラスを私は「男子的浪漫部屋」と呼んでいます。(笑)男子のロマンチックハウスみたいな感じです。主人の理想通りの建物に仕上がっているんですよ。コロナで本当に人がほとんどいない、歩いていても人に会わないみたいな、そんな街になってしまって。そういう時にしか大規模な修繕は難しいので、九份茶坊の大掛かりな修繕をしました。ちょうどこのテラスを建てた場所は以前までは、屋上にテーブル並べただけの席だったので、雨が降ったら座れない、暑い時も座れないっていう場所だったんです。そこで、雨をしのげてちょっと屋根のあるものを作ろうかということで、デザインして作り出して、理想通りの建物になりました。急いで作ったんですけれど、結局出来上がって大体2年はコロナ中で使えなかったんです。』
Marie-今ちょうどお写真を見ているんですが、正面に海が見えるんですね。
みどりさん『はい、いろんな建物で遮られているので全部見えるというわけじゃないんですけれども、うまい具合にいい角度で切れていて海が望めます。テラスハウスの雰囲気で中にも緑が飾ってあったりします。』
Yossan-D-サンセットも綺麗な感じでしょうね。
みどりさん『そうなんですよ、ちょうどあの角度に日が落ちるので綺麗なんですけど西日もきついです(笑)母屋の雰囲気とはまた雰囲気が違うものになっています」
Marie-テラスにもみどりさんがつくった猫ちゃんのオブジェもよく見るとありますね。
みどりさん『ランプシェードが全部陶器の猫になってるんですよ』
Cindy-九份茶坊のお茶の提供方法は昔ながらの方法なんですか?
みどりさん『はい、そうですね。33年前にオープンした時からそのまま昔ながらの台湾の茶館のスタイルで提供しています。皆さん大体1テーブル何人かで来られて、基本の「水代」という、チャージ代みたいなのを払い、茶葉を買ってセッティングされた茶器とお湯で、自分でお茶を入れて大体2、3時間ゆっくり時間を過ごすという場所です。外国人からするとすごい特別な感じがしますよね。コーヒーショップの感覚でいくとすごい不合理なんですけれど、それが非日常的を体験する感じが面白いなっていう風に考え方が変わりました。」
Cindy-私は小さい頃から、叔父の家に行くと大きなお茶のテーブルに座って、2、3時間お茶を飲んで、おじちゃんがお茶を入れてくくれるんですよね。お茶を飲みながら大人たちはずっと話をしているという思い出があります。お茶の後は、ご飯を食べて、食べ終わったらまたそのテーブルでお茶を2、3時間飲むという、台湾人としては日常の風景ですね。ご年配の方はそうやって茶器を持っていたりしますが、私の両親は持っていなかったので台湾茶を飲みたいときは茶館にいきます。外国人の方にもこの文化を知ってもらえたらうれしいですね。」
みどりさん『私も最初は観光で来られたお客様は、時間がないっていう方もいらっしゃるので、こういうものをお勧めするのはどうかな?と思ったんです。けれど、せっかくここまで遠い飛行機に乗ってこられて旅費も払って、飛行機で何時間もかけてこられたからこそ、普通にコーヒーを飲んで帰ったら日本と同じになってしまうので、なんかこういうものって本当に価値ある体験だなって私は思っているので、ぜひぜひ体験していただきたい経験だなって思ってます。』
台湾茶について
Cindy-もし台湾茶を初めて飲む方にみどりさんがお勧めしたいお茶何ですか?
みどりさん『台湾のお茶ね、本当にどれもおすすめっていう、こんな答えになっちゃうんですけど(笑)やっぱり発酵してるので香りがすごくいいんです。日本人としては本当に未体験の感覚なんですね。日本人からすると緑茶かなと思うようなすっきりした味だったり、本当にこんな味体したことがないっていうようなフローラルなお花の思わせるような香りがあったりとか。東方美人茶は台湾のお茶の中でも世界のお茶ランキングみたいなものに結構上の方に入っていけるようなすごい特殊なお茶なんですね。東方美人茶は是非飲んでいただきたいと思います!』
Cindy-私は台湾人ですから、東方美人茶は何のお茶かなんとなく知てるんですけど、日本語で日本のお客様に説明するとしたらどんなお茶でしょうか?
みどりさん『味でいうと味と香りあの飲んだ時に、これ本当になんか蜂蜜水みたいな感じですごい甘い花の蜜のような香りがするんですね。お茶自体は紅茶かなと思うような感じです。』
Marie-東方美人茶と蜜香紅茶はウンカっていう虫が葉っぱを噛むことによって甘くなるというお茶で、そういう意味ですごく特別なお茶だと思うんですけど、虫が噛むっていうのも自然がやることで、機械的に作るものではいっていうこともあってすごくレアだなと思います。私たちも実はお茶屋さんをやってるので日本のお客様も蜂蜜が入ってるんじゃないの?って皆さん驚かれますね。九份はやっぱり雰囲気がいいのであの雰囲気の中で、ゆっくりみんなでお茶を淹れて飲むという体験は日本人にとっても貴重なことなので、ぜひしていただきたいですよね。
Cindy-夏におすすめ、冬におすすめのお茶はなんですか?
みどりさん『夏はやっぱりちょっと体がついていかない時とかっていうのもあるので、そういう時は白茶を最近はよく飲みますね。白茶はちょっと熱が取れるのですごく暑い時とか、湿度があってモヤモヤしてる時に飲んだりします。冬だったら焙煎が効いたお茶とか、紅茶も本当に飲むとすごいダイレクトに温まるかなって感じがします。鉄観音茶とか老茶も飲みたくなりますよね。』
Marie‐私は文山包種茶が好きなんですけど、さっぱしていて日本人にとっては緑茶に近いような味わいもして。水出しにするのに今ははまってますね。日本人も一度飲んだら台湾茶にはまるという方多いと思います!」
みどりさん『初めて飲んだとおっしゃるお客様で、日本でも飲みたいと言って買って帰っていかれる方多いですね。本当に皆さんすごく喜んで飲んでいただいてます。』
在住者だからこそ感じる九份の魅力
Marie‐まだ九份に行ったことない方も日本にたくさんいると思うので、これから九份に行くという方にぜひ何かメッセージいただけますか?
みどりさん『九份は歴史がある街です。それと本当に素晴らしい景色ですね。海の眺めが素晴らしいです。台北から大体車で3、40分で来られるアクセスのいいところで、すごいちょっと衝撃的な街だと思います。今本当にたくさんの方が訪れていて、賑やかだなという印象が結構強いかもしれませんが、よく見ていただくと古い建物だったりとかが、ちょっとやっぱりまだ垣間見れたりするんです。形状が山にへばりついてるような街なので、ちょっと裏道に入っていただいたりとかすると、紹介されている九份とまたちょっと違うところを発見していただいたら、もっと楽しくなるんじゃないかなと思います。そういうことができるところですので皆さんぜひぜひ来ていただきたいと思います!』
今回は九份在住のみどりさんに色々お話を伺いました。ありがとうございました!
さらに詳しいお話はぜひPODCASTで聴いてみてくださいね!
みどりさんのお店はこちらからチェック♪
https://www.jioufen-teahouse.com.tw/jp
九份茶坊 | 新北市瑞芳區 基山街 142 號
営業時間11:00 ~20:00
水心月茶坊 | 新北市瑞芳區 輕便路 308 號
営業時間13:30 ~ 19:00