横浜能楽堂特別企画公演 『花開く伝統ー日台の名作と新作ー』6月9日(土)/6月17日(日)


横浜能楽堂特別企画公演 『花開く伝統ー日台の名作と新作ー』
崑劇の名優・温宇航、初の来日公演 古典の名作「牡丹亭」も

1999年、ニューヨークのリンカーン・センターで、全55幕・上演時間20時間に及ぶ崑劇の大作「牡丹亭」を史上初めて全幕通しで上演し喝采を浴びた温宇航(ウェン・ユーハン)。北京出身だが、現在は国光劇団に所属し台湾を拠点に活動している。その温が、横浜能楽堂と国光劇団との初の共同制作作品で、6月に横浜市の横浜能楽堂で初演された後、新潟市、愛知県・豊田市でも上演される「繍襦夢」に出演するため来日する。日本での公演に出演するのは初めて。崑劇の名作「牡丹亭」なども併せて披露する。
公演では、横浜能楽堂と国光劇団が、両国の伝統芸能のコラボレーションによって共同制作した新作「繍襦夢」を世界で初めて上演する。崑劇の古典作品「繍襦記」を下地に、夢幻能の形式を取り入れ、台湾の伝統音楽に日本の三味線音楽を融合させた。各分野を代表する芸術家が、日本と台湾を行き来し、ぶつかり合いながらも相互理解を深め作り上げた作品だ。
主演は温宇航。常磐津の三味線奏者・常磐津文字兵衛が音楽監督・作曲・演奏を務めるのに加え、長唄の今藤美治郎・杵屋秀子・今藤政貴らが日本から参加。国光劇団の演奏家と共演する。演出は、台湾のコンテンポラリーシーンを牽引する王嘉明。崑劇の名曲「牡丹亭」「繍襦記」の一部、日本舞踊の名曲「藤娘」「汐汲」も併せて上演。新作「繍襦夢」は、6月に横浜市、新潟市、豊田市を巡回した後、9月には台湾の台北・台中でも上演される。

公演概要
【公演名】横浜能楽堂特別企画公演
「花開く伝統―日台の名作と新作―」
【日時】日時:平成30年6月9日(土)14時開演
平成30年6月17日(日)16時開演
【会場】横浜能楽堂本舞台
【演目】6月9日(土)
崑劇「牡丹亭」より『驚夢』温宇航、劉珈后
日本舞踊長唄「藤娘」水木佑歌
日台共同制作作品〈新作〉「繍襦夢」温宇航、劉珈后、常磐津文字兵衛ほか
6月17日(日)
崑劇「繍襦記」より『打子』唐文華、温宇航、華智暘
日本舞踊長唄「汐汲」藤間恵都子
日台共同制作作品〈新作〉「繍襦夢」温宇航、劉珈后、常磐津文字兵衛ほか
【チケット】料金:S席6,000円
A席5,000円
B席4,000円
【問合せ】横浜能楽堂045-263-3055
http://www.ynt.yaf.or.jp
【主催等】主催:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
企画制作:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
国光劇団(台湾国立伝統芸術センター)
協力:中華民国文化部台北駐日経済文化代表處台湾文化センター
台北駐日経済文化代表處横浜分處世界華人工商婦女企管協会日本分会
横濱華僑總會横濱臺湾同郷會
認証:beyond 2020

演目解説
・崑劇「牡丹亭」より『驚夢』(6月9日)
名家の令嬢・杜麗娘が、夢で出会った柳夢梅に恋心を募らせついには命を落としてしまうが、幾多の曲折を経て生き返り、晴れて二人は結ばれる。今回は、麗娘が春の花園でのうたた寝の夢で夢梅と出会う場面の「驚夢」を抜粋上演する。
出演/温宇航、劉珈后
崑笛/林杰儒司鼓/孫連翹笙/蕭名君中胡(兼大鑼)/許鈞炫
三弦(兼小鑼)/陳珮茜中阮/潘品渝

・崑劇「繍襦記」より『打子』(6月17日)
唐代の青年の鄭元和が妓女(遊女)の李亜仙と知り合い慕い合った後、一度は落ちぶれて乞食にまでなるが、再び出会った亜仙に助けられ出世を果たす。今回は、元和の情けない姿を見た父親が、親不孝者だと怒り棒で殴る場面の「打子」を抜粋上演する。
出演/唐文華、温宇航、華智暘
崑笛/林杰儒司鼓/孫連翹笙/蕭名君中胡(兼大鑼)/許鈞炫
三弦(兼小鑼)/陳珮茜中阮/潘品渝

・日本舞踊 長唄「藤娘」(6月9日)
藤の花の精が人間の男に恋をして「大津絵」から抜け出して踊る。黒の塗り笠をかぶり大きな藤の枝をかついだ娘姿が可憐で華やかな、日本舞踊の代表曲。近江八景を詠んだ歌詞、「藤音頭」の手踊り、終盤の盛り上がりなど見どころの多い構成で、変化に富んだ一曲。
立方/水木佑歌
唄/今藤政貴、杵屋巳之助
三味線/今藤美治郎、杵屋勝十朗
囃子/藤舎呂英、藤舎呂裕、住田福十郎、望月左太晃郎 笛/福原百貴

・日本舞踊 長唄「汐汲」(6月17日)
須磨に流された貴公子・歌人の在原行平と馴れ初めた海女の姉妹のうち姉の松風が、行平が京へ去ってしまったことを名残惜しんで、形見の烏帽子狩衣をつけて踊るという内容のもの。花道での汐を汲む振り、三蓋傘(傘を三つ重ねたもの)を用いた踊り地など、見どころの多い一曲。
立方/藤間恵都子
唄/今藤政貴、杵屋正則
三味線/今藤美治郎、杵屋勝十朗
囃子/藤舎呂英、藤舎呂裕、住田福十郎、望月左太晃郎 笛/福原百貴

・日台共同制作作品「繍襦夢」(6月9日、17日)
崑劇「繍襦記」を下地に、夢幻能の形式を取り入れ、日本の三味線音楽を融合した新作。古典「繍襦記」では、鄭元和と李亜仙は結ばれて大団円となるが、新作「繍襦夢」では二人の仲は許されず、元和が出世したのち、亜仙は姿を消す。元和は彼女への未練を断ち切れないまま、死後もなお形見の繍襦(羽織物)と、生前の記憶の世界をさまよい、彼女を待ち続ける。
出演/温宇航、劉珈后人形遣い/石佩玉、王詩淳
三味線/常磐津文字兵衛(中棹三味線)、今藤美治郎(細棹三味線)
唄/杵屋秀子、今藤政貴
崑笛/林杰儒司鼓/孫連翹笙/蕭名君中胡(兼大鑼)/許鈞炫
三弦(兼小鑼)/陳珮茜中阮/潘品渝
芸術監督:中村雅之(横浜能楽堂)、王安祈(国光劇団)
演劇顧問:林于竝
演出:王嘉明
脚本:王安祈、林家正
音楽監督・作曲:常磐津文字兵衛
音楽コーディネート:柯智豪
崑劇編曲:孫建安
崑劇振付指導:馬宝山
舞踊指導:藤間恵都子
人形指導:石佩玉
衣装デザイン:矢内原充志
ヘアメイクデザイン:中村兼也
ヘアメイク:張美芳
プロデューサー:中村雅之(横浜能楽堂)、張育華(国光劇団)


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