銀座のメグミオギタギャラリーで、
台湾人アーティストRyan Su(ライアン・スー)による
約1年ぶりとなる新作絵画展が開催されます。
“Blowing in The Wind” 2015, 91 x 72cm, acrylic on canvas
ライアン・スー(b.1979, 台北)は国立台湾芸術大学を卒業後、
Tunghai大学で修士課程を修了し、
現在は台北の公共芸術施設
Banqiao 435 Art Zoneを制作拠点として
精力的に活動を続けています。
メグミオギタギャラリーでは
2015年のshowcaseでの個展が好評を博し、
この度は銀座2丁目スペースにて新作展を開催します。
アジアの現代作家として、
ライアン・スーはこれまで美の概念を占有してきた
西洋絵画の価値観に一石を投じています。
神話や聖書の世界観と共に発展してきた西洋の油絵に対し、
中国の伝統絵画は吉祥図に見られるように、
自然やモノに意味を持たせながら発展してきました。
ライアンは東洋的な伝統を重んじる感性とアニミズム的な自然観で、
自身が描く対象ひとつひとつに意味を持たせながら
構図を作り上げていきます。
白と黒という根源的な色のみを使い描かれたモチーフは、
水墨画と同じく破筆を用いて制作されています。
また、ライアンの描く動物達は思わず、
「可愛い」と口に漏らしてしまうような
愛くるしい表情が特長的です。
“The sky of cassis” 2015, 162.1 x 130.3cm, acrylic on canvas
“かわいい / Kawaii“という言葉は日本的な価値観ですが
今や世界共通語となりつつあります。
歴史的、文化的に日本と特異な親密さを分かち合う
豊かな多民族国家である台湾から生まれた可愛さは、
西洋的美的感覚がイニシアティブを握っている
過酷な絵画の世界で生き抜くためのアドバンテージでもあるのです。
光の集積のような幻想的な質量感と
宇宙を彷彿とさせる抽象的なディテールが混在する画面には
暗闇の内省の中にあってこそ気づかされる心の灯、
あるいは朝と夜、生と死を繰り返す世界の摂理が表されています。
今展のタイトル”The honorable visitor”は、
中国語で「光榮之訪者」、
日本語で「誇り高き訪問者」といった意味を持ちます。
太古の昔より現在に至るまで人間は動物であれば、
フクロウなら智慧、虎は権威、植物であれば花言葉といった
特別な意味を持たせ続けてきました。
人々は衣服などの布に幸運や願いのシンボルとしての
動物や植物などを組み合わせ、
自身の守護神として生活の一部に取り入れながら生をつないできたのです。
”The honorable visitor”には、
文化そのもの対するオマージュの意が込められています。
観客は一枚の絵画の中に、
東西の二項対立を超えた人間元来の祈りの表現と
美の根源を垣間見ることができるでしょう。
今展では大小様々(0~100号)の新作絵画15点、
15の幸運の訪問者を迎え、アジアの現代アートシーンに
新たなセンセーションを巻き起こす空間を創り上げます。
ライアン・スーの”The honorable visitor”に
是非ご期待ください。
作家: ライアン・スー (蘇修賢)/ Ryan Su
展覧会タイトル:「The honorable visitor」
日程:2016年1月15日(金)~1月30日(土)(休廊日:日・月・祝)
★レセプション: 1月15日(金) 17:30 -19:30
※アーティストが来日します!
時間:11:00 – 19:00
開催会場:MEGUMI OGITA GALLERY
東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
詳しい情報は下記のHPまで
http://www.megumiogita.com/
MEGUMI OGITA藝廊這次將舉辦台灣藝術家
Ryan Su蘇修賢睽違一年的新作畫展。
Ryan Su蘇修賢(1979年出生於台北)
自國立台灣藝術大學畢業後,於東海大學修畢碩士課程,
目前以台北公共藝術設施「板橋435藝文特區」為據點,
持續展開豐沛的創作活動。
2015年於MEGUMI OGITA藝廊的Showcase空間個展,
受到關注好評,此次將於銀座2丁目的展場舉辦新作繪畫展。
身為亞洲的當代藝術家,
蘇修賢對至今仍獨佔美學概念的西洋繪畫價值觀丟出截然不同的創作手法。
相較於和神話、聖經世界共同發展的西方繪畫,
中國傳統繪畫是以賦予自然或物品象徵性意義的東方思想為發展基礎。
蘇修賢由東方傳統的感性與動物精神的自然觀,
為自己描繪的對象逐一賦予意義、完成構圖。
黑白色調的作品是用和水墨畫相同的破筆法創作而成。
蘇修賢筆下的動物們,
其特色在於天真可愛的表情會讓人不由自主地說「好可愛」。
「可愛」的概念,或者是這句話本身,從日本的感覺用語為起點,
發展至今成為世界共通語。
在台灣這個擁有多樣的族群,
歷史與文化曾與日本共享特別之親近感之地所誕生的「可愛」,
可說是在西方美感握有主導權,嚴酷的繪畫世界中脫穎而出的強力武器。
其作品讓人聯想到宛如光之集合體般,充滿了宇宙一般幻想的質量感,
在這種抽象細節摻雜的畫面中,有著正因為是在黑暗中省思,
才得以察覺的心靈之燈;抑或是表現出日夜輪替、生死輪迴的世界定律。
此次展覽的標題「The honorable visitor」
中文是「光榮之訪者」,日語則是「尊貴的訪客」之意。
自古迄今,人類總是賦予事物特別的意義,例如談到動物,
便會說貓頭鷹代表智慧,老虎代表權威,談到植物,則想到不同的花語。
人們在服飾與紡織品上拼裝象徵幸運或願望的動植物文樣元素,
將其作為自身的守護象徵,運用於生活中並維繫著對生命的祈願。
「The honorable visitor」一詞裡蘊含著對文化本身的敬意,
觀者能在藝術家的畫中瞥見超越東西二元對立的人類原始祈禱表現與美的根源。
此次展覽會展出各種大小尺寸(0至100號)的新作繪畫15幅,
本展覽將迎接15個幸運的訪客,於亞洲現代藝術界打造一個掀起嶄新感受的空間。
敬請期待蘇修賢的「The honorable visitor」個人展覽。