カバランウイスキーとは
珈琲で有名なMr.Brown Coffee を運営する金車のカバランウイスキーは台湾の名水の地、
宜蘭(イーラン)で2008年に誕生した。
台湾五大山脈のひとつといわれている雪山山脈のふもとに蒸留場があり、
そこで湧き出る美しい水を使いウイスキーが作られる。
商品名にもなっている”カバラン”とは、カバラン族という宜蘭の先住民の呼び名である。
台湾では酒・タバコの販売は政府の専売であったが、
台湾の世界貿易機関(WTO)への加入後、専売制は廃止され製造販売に参入した。
カバランはこの機を待ち望み、世界トップレベルの醸造設備を整えた。
民間参入から数年ほどしか経過していない現在で、
これだけ多くの銘柄を扱っているというのは相当な研究の積み重ねがあったからだろう。
また、ウイスキーというと寒い地域を想像することが多いが、
なぜ台湾でこれほど美味しいウイスキーの製造が可能になったのか。
それは徹底した温度と湿度管理を自動で行うことに成功したからである。
そしてカバランウイスキー調酒師の張郁嵐の抜群のセンスの良さ、
世界的に有名なテイスター、ジム・スワン博士をコンサルとして迎え、
スコッチに使うシェリー樽など、良質の樽を仕入れることに成功したことも大きい。
台湾ではその暖かい気候を利用し、熟成年数が短く製造出来るという利点もあげられる。
通常樽の中で1年に蒸発するのは約3%程度であるが、
台湾では1年で約15%、通常の5倍の速度で熟成が進む。
台湾でウイスキーを作るのは熟成年数がかからないという武器があるのである。
カバランはウイスキーの製造をすべて台湾国内で行うというこだわりを持ち、
誕生後わずか2年で世界の数々の賞を受賞し、品質の確実さを証明した。
日本国内では2013年~2014年の間から口コミで広がり始め、
大注目のウイスキーである。